未成年口座が開設できるネット銀行と開設可能年齢、親の同意
銀行口座は未成年であっても持つことはできますが、本人確認や同意書の取得の問題で一部のネット銀行では未成年の口座開設に制限をしています。
しかし、完全に口座開設が不可なわけではなく、条件付きで未成年の口座開設をすることができるネット銀行があります。
振込手数料やATM手数料の安さなど、ネット銀行の魅力自体は変わらないので、未成年の方で口座開設を検討されている方やお子さんの口座開設を検討されている方などは未成年口座の口座開設に必要な条件を確認しておきましょう。
主要ネット銀行の未成年口座の開設可否と条件
主要なネット銀行の未成年口座への対応状況は以下のようになっています。各ネット銀行の口座開設可能な年齢、開設にあたっての条件を記載しています。
■主要ネット銀行の未成年口座への対応状況
銀行 | 口座開設可能年齢 | 未成年口座の開設条件 |
---|---|---|
住信SBIネット銀行 | 18歳以上 | 18歳以上は親権者の同意なしに口座開設可能 |
楽天銀行 | 年齢制限なし | 12歳以下は親権者の代理手続きで口座開設可能12歳超は親権者の同意が必要 |
PayPay銀行 | 15歳以上 | 15歳以上は親権者の同意なしに口座開設可能 |
ソニー銀行 | 年齢制限なし | 15歳未満は親権者の同意が必要15歳以上は親権者の同意なしに口座開設可能 |
イオン銀行 | 年齢制限なし | 15歳未満は親権者の同意が必要15歳以上は親権者の同意なしに口座開設可能 |
新生銀行 | 年齢制限なし | 13歳未満は親権者の届出と本人の同意書が必要13歳以上は親権者の届出が必要 |
大和ネクスト銀行 | 20歳以上 | 20歳未満は口座開設不可 |
auじぶん銀行 | 年齢制限なし | 15歳未満は親権者の同意が必要15歳以上は親権者の同意なしに口座開設可能 |
セブン銀行 | 年齢制限なし | 15歳未満は親権者の同意と本人確認書類が必要15歳以上は親権者の同意なしに口座開設可能 |
年齢は様々ですが、成人口座と同じように開設可能な年齢と、親の同意があれば口座開設が可能な年齢を各銀行が定めていることがわかります。
ネット銀行の未成年口座の対応を分類すると、届出や書類が必要なものの基本年齢に関わらず未成年口座が開設可能な銀行(楽天銀行、ソニー銀行、新生銀行、auじぶん銀行、セブン銀行)と、年齢制限はあるもののある年齢以上であれば親権者の同意等が不要の銀行(住信SBIネット銀行、PayPay銀行)と未成年口座の開設が不可の銀行(大和ネクスト銀行)があることがわかります。
- 年齢に関わらず未成年口座が開設可能な銀行
→楽天銀行、ソニー銀行、イオン銀行、新生銀行、auじぶん銀行、セブン銀行 - ある年齢以上であれば親権者の同意等が不要の銀行
→住信SBIネット銀行、PayPay銀行 - 未成年口座の開設が不可の銀行
→大和ネクスト銀行
各銀行では顧客管理方法が異なるので、どこが良いということではありませんが、未成年口座の開設の際は口座開設者の年齢等の条件と各ネット銀行の未成年口座開設の条件が合致しているかを確認しましょう。
なお、親権者が口座開設の申込をして子供にネット銀行を利用させる場合、ID、パスワードの管理を徹底させるなど、インターネット特有の注意事項についてはきちんと教えるようにしましょう。
店頭に行く必要がないというネット銀行の特性から、子供にお金の管理や特性を学ばせるのに適していると思われるネット銀行ではありますが、その分セキュリティ上のリスクがありますのでその点には普通の銀行口座を持たせる時以上の注意が必要になります。
また未成年者本人が口座を作ろうとしている場合は、親権者の同意を不要としているネット銀行に開設する際もきちんと親には口座開設の同意をもらうようにしましょう。
開設できる銀行がわかったら口座開設可能な銀行の中から口座を開設する銀行を選択します。
未成年口座とはいえ、基本的な銀行サービスの内容は成人用口座と変わりませんので、当サイトのおすすめネット銀行などを参考にしていただければと思います。
ちなみに・・・
ある程度お金を預けておくことを考えられているなら、一番お得な銀行はイオン銀行とイオンカードセレクトを組み合わせた方法です。
これは本当にお得なのですが、イオンカードセレクトが18歳以上でないと作れないので、利用できる人は限られます。
イオン銀行とイオンカードセレクトを利用すると、普通預金金利がメガバンクの100倍にもなります。(2016年4月時点)
利用できない場合はご両親が利用するのも良いですね。
親の銀行口座は必要か
- 未成年口座の開設に親の銀行口座開設は必須ではない
- 振込手数料が無料になるので、同じ銀行口座を親子で持っていると便利
アルバイトなどで未成年の人本人が銀行口座を開設するケースもあると思いますが、親が子供のための口座を開設することが多くなると思います。
証券口座で未成年口座を開設する場合などは親の口座が必要となるので、銀行の未成年口座を開設する際にその銀行で親の口座は必要になるか気になる人もいると思います。
結論から言うと未成年口座を開設する際に親の銀行の口座は必須ではありませんが、あった方が何かと便利です。
ネット銀行に限らずほとんどの銀行では同じ銀行同士の振込手数料は無料ですので、いろいろな場面で必要になる親子間での振込を手数料なく行うことができます。
メインで使っている銀行があってもネット銀行ならコンビニATMなどで簡単に入金できますので、特に面倒もありません。
ネット銀行口座を持っていない人は、この機会に親のネット銀行口座も一緒に作ると良いでしょう。
未成年が口座を作る意味
■未成年が銀行口座を必要とする主なケース
- アルバイトの給料の受取のため
- 仕送りなどを送金してもらうため
- お年玉などまとまった金額を保管しておくため
- お金のことを学ぶため
未成年でも口座を作ることができるネット銀行を見てきました。
未成年でも口座を作る必要がある場合はあるので、便利で手数料も安いネット銀行の口座を開設することができるというのはうれしいですね。
未成年が口座を必要になる時は、アルバイトなど自分で働いてお金を稼ぐようになって受取用に口座が必要になることが一番多いでしょう。
その他にも家族と離れて暮らす時に仕送りなどを送金してもらう際にも必要になりますね。
これらのケースが訪れる年齢は人によって異なりますが、イメージとしては高校生から大学生にかけてでしょう。
またそれより前の年齢の場合は、お年玉などのある程度まとまった金額を保管しておくために自分名義の銀行口座を作ってお金を入れているという方もいると思います。
おこづかいなどは手渡しで事足りるので、毎月のおこづかいくらいでは特に銀行口座は不要でしょう。
両親の教育方針で、お金の管理を学ばせるために子供のころから自分名義の銀行口座を持たされて利用しているという人も中にはいるようです。
このように未成年で必要になる銀行のサービスは、主に「お財布代わりに利用する」ためのものです。
貯金習慣を作るために未成年口座を作る
一方で、大人になってから気付くことですが、貯金体質をつくるのは非常に重要でありながら大変なことです。私もいまだに貯金がうまくできずに着々とためている人を見ると本当にすごいなと感じます。
銀行の活用の仕方はお財布代わりに入出金をするだけではありません。今後のためにお金をためて増やすためのサービスもあります。未成年のうちからこれらのサービスを知って活用することで、大人になってからのお金への接し方は確実に変わってくるといえます。
貯金や投資は若いうちに始めると大きなアドバンテージになりますので、未成年だとしても自分のお金をためる・増やすという活動を早いうちに始めると有利です。
お金のことを学ぶには、体系だった知識を勉強することも重要ですが、実際に利用してみるのがとても有効です。
10年前、20年前に子供だった人には銀行は店舗に行かないとサービスが受けられないので、自分名義の銀行口座を持っていたとしても、通帳を眺めるくらいしかすることはありませんでした。それが今はネット銀行があるので、自宅のPCから気軽に定期預金を組んだり、外貨預金に投資をすることができます。
こういった機会はとても重要でためになると思いますので、未成年で口座を開設した方にはぜひ色々なネット銀行のサービスを活用してほしいと思います。
そのために当サイトでもネット銀行の活用方法を紹介していますので、ぜひチェックしていただき、ネット銀行を120%活用しましょう。
結局どの銀行が良いかを知りたい方は当サイトのおすすめネット銀行をご覧ください。
ジュニアNISAでますます注目される未成年口座
NISAという言葉を聞いたことはありますか?
NISAは少額投資の非課税制度で、主に証券会社などで手続きをすることで年間120万円(2015年までは100万円)までの投資額の利益が全額非課税になる制度です。
非課税メリットが大きいので、利用している人が多いですが、2015年までNISAは20歳以上の人しか口座開設できませんでした。それが2016年からは「ジュニアNISA」という制度ができ、20歳未満の人でもNISA口座を開設できるようになりました。
非課税となる投資額は80万円と成人用NISAより少なくなりますが、子供の口座を開設することで家族全体で使うことができる非課税枠が増えることになります。
夫婦と子供2人の家族であれば両親の成人NISAで240万円、子供のジュニアNISAで160万円で合計400万円の非課税投資枠を利用することができます。
これだけあれば多くの家庭では投資額の全額を非課税とすることができるのではないでしょうか。
ジュニアNISAは子供の教育資金の運用などを意図しているため、引き出し制限があったり、好き勝手に利用することはできませんが、子供のいる家庭の支出の多くは教育資金だと思いますので活用できるのではないかと思います。
このように2016年からはジュニアNISAの開始により、未成年口座がますます注目されます。
ジュニアNISAを始める方法
ジュニアNISAを始めるには証券会社に口座開設する必要があります。
ジュニアNISAの口座は手数料が安いネット証券に口座を開く人がほとんどです。ですので、まずはネット証券の口座を作りましょう。
おすすめのネット証券は手数料が安く、取扱商品やIPOも豊富なSBI証券です。ネット証券最大手の会社でもあり後で説明する住信SBIネット銀行とも相性が良く一押しです。
また証券口座に入出金するには本人名義の口座からでないといけないので、未成年者本人の銀行口座が必要になります。
ネット証券との資金移動はオンラインバンキングで即時に入出金することができるのでネット銀行との相性が良く、ジュニアNISAのためにネット証券の口座開設をする人は合わせてネット銀行の口座を用意すると良いでしょう。
1つ銀行を選ぶならネット銀行最大手の住信SBIネット銀行が、振込、ATM、金利のすべてで使い勝手が良くおすすめです。
先に紹介したSBI証券と同じSBIグループなので、銀行預金から株取引ができる「ハイブリッド預金」をはじめとした便利な連携サービスが多数あります。
SBI証券と住信SBIネット銀行は同時申し込みもできますので、どちらかに申し込みをすれば両方に口座開設することができます。
申し込みが簡単なSBI証券から口座開設するのが手間が少ないのでこちらから口座開設してみてください。
本記事以外にも当サイトではネット銀行選びに役立つ情報や活用方法を紹介していますので、ぜひトップページから気になるページをご覧ください。
当サイトのおすすめネット銀行
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ネット銀行の中でもダントツに金利が高く、金利が高い銀行に預けたい人はイオン銀行がおすすめです。
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グループのSBI証券との連携サービスは株取引が便利になるだけでなく、普通預金金利がぐんとアップするメリットもあります。
高金利の銀行を選んでメガバンクの100倍の金利を得る
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