給与口座に指定して給与受取するとメリットがあるネット銀行
給与振込口座は一つしか設定できないですし、一度設定すると勤務先に申請をしないと変えられないので、どうせなら一番お得になる銀行口座を設定しておきたいと考える人は少なくないと思います。
給与振込口座に設定する口座は収入が入ってくる口座となりますので、その中から使ったり、他の口座に振り分けたり、家賃を支払ったりと様々なことに使うメイン口座やハブ口座とするのが便利ですし、基本です。
銀行側も給与振込口座に指定してもらえると、その後メイン口座となる可能性が高いので、給与振込口座に設定すると金利が上がったり手数料の優遇があるなど様々な特典を用意しています。
そのような銀行を利用するのは便利ですので、本記事では給与振込口座に設定するとメリットがあるネット銀行をまとめて紹介します。
給与振込口座に設定するとメリットがあるネット銀行
- 住信SBIネット銀行
- 楽天銀行
- auじぶん銀行
- 新生銀行
- イオン銀行
- セブン銀行
住信SBIネット銀行
住信SBIネット銀行は給与振込口座にすることで、給与の入金がある月は毎月30ポイントをもらうことができます。
また、住信SBIネット銀行のスマートプログラムの中の「ランク」を上げる条件の一つに給与振込口座、賞与の受取が入っており、給与の入金があることでランクが上がり、振込手数料やATM利用手数料の無料利用回数を増やすことができます。
ランクが上がる条件の詳細は上の記事で紹介していますが、給与の受取のほかに、以下の条件のいずれか1つを満たせばランク2に、2つを満たせばランク3に無条件で昇格できます。(スマートプログラムのランク判定(ランクを上げる方法)は他にもあります。)
- SBIハイブリッド預金の残高あり
- 外貨預金の残高あり
- 仕組預金の残高あり
- カードローンの残高あり
- 目的ローン不動産担保ローンのいずれかの残高あり
- 純金積立の引き落としあり
- デビッドカードの月1万円以上の利用実績
SBIハイブリッド預金は簡単に作ることができますし、外貨預金も一度預け入れをして戻しても端数が残高として残るので、かなり簡単に条件を達成できます。
つまり給与の受取をしていれば、ランク3になるのはかなり簡単にできます。
ランク3になればATM利用手数料、振込手数料がともに月7回まで無料になり、スマートプログラム導入前の住信SBIネット銀行のサービスレベルを上回る特典を受けることができます。月7回無料であれば普通の人であればほとんど手数料を支払うことはありませんね。
さらにSBIカードを作るとランクを無条件でプラス1できるので、ランク3の人がミライノ カードを作ることで最高ランクのランク4も見えてきます。ランク4になると各手数料が月15回まで無料になるだけでなく、毎月50ポイント、年間600円分のボーナスポイントをもらうことができます。
住信SBIネット銀行は元々のサービスレベルが高い上にランクを上げるとさらに使い勝手が良くなりますので、給与振込口座に指定することでランクを上げやすくなるのは大きなメリットです。
楽天銀行
- 振込手数料が月に3回まで無条件で無料
- 給与振込と口座振替があるとATM利用手数料が毎月5回まで無料
- 給与を受け取るだけで楽天スーパーポイントがもらえる
- 最大3,000円が抽選で当たるプレゼントに毎月参加できる
楽天銀行を給与振込口座に設定して給与の受取をすると、振込手数料が月に3回まで無条件で無料になります。
また楽天銀行では住信SBIネット銀行と同じく、サービスの利用状況によってATM利用手数料の無料利用回数が変わる「ハッピープログラム」というランク制を導入していますが、給与の受取と公共料金など口座振替の引き落としがあると、楽天銀行の会員ステージが自動的に上から2番目の「VIP」ランクになり、ATM利用手数料が毎月5回まで無料になります。
サービスの利用状況ではさらに会員ステージを上げることも可能で、最大毎月7回までATM手数料が無料になります。
さらに上述したハッピープログラムの会員だと、給与を受け取るだけで給与を受け取るごとに楽天スーパーポイントを1ポイントもらうことができます。
ポイント数は少ないですが、口座振替や他行あての振込などポイントをもらうことができる条件が多く、サービスを多く利用していると毎月結構なポイントが貯まります。
またランクによってもらえるポイントが2倍、3倍と増えていきますのでさらにポイントはたまりやすくなります。VIPステージであれば基本ポイントの3倍ポイントがたまりますので、給与受取のたびに3ポイントを受け取ることができます。
さらにさらに楽天銀行では他行から振込があった人を対象にして最大3,000円が当たるプレゼントを毎月実施していますが、給与振込がある人はエントリーすることで抽選に参加することができ、会員ステージに応じて300円から3,000円の現金が当たります。
このように楽天銀行はかなり特典が盛りだくさんになっていて、給与振込口座に設定することで最も特典が用意されているネット銀行といえます。
特典がありすぎて別の記事でもまとめていますので、以下の記事も参考にしていただければと思います。
auじぶん銀行
- 50ポイントのWALLETポイントをもらえる
auじぶん銀行ではauユーザ限定ではありますが、給与振込口座に指定することで月に1回5万円以上の給与を受け取ると、50ポイントのWALLETポイントをもらうことができます。
WALLETポイントは1ポイント1円でau WALLETとして利用することができますので、毎月50ポイント、年間で600ポイントものポイントをもらうことができます。これは全ネット銀行の中でもトップのポイント数です。
年間600円というと少なく感じるかもしれませんが、auじぶん銀行を給与振込口座に指定して給与を受け取るだけでもらえることを考えると、とりあえずもらって損のない金額です。ランチ1回分くらいはauじぶん銀行におごってもらっているイメージですね。
auじぶん銀行は取引のすべてをスマホで完結させることができるスマホ銀行としても有名ですので、手元のスマホで資金移動をすることもでき手間もなく利用することができます。
給与振込口座の特典もauユーザ限定なのが玉にきずですが、auユーザの人であればぜひ持っておきたい口座です。
※auじぶん銀行のこの特典は「プレミアムバンク for au」のサービスで、11/30にて終了してしまいました。。
2017年2月現在では、au star に会員登録して、auじぶん銀行で特典エントリーのうえ対象取引をするとWALLETポイントをもらえるプログラムがあります。
新生銀行
- 毎月25ポイントのTポイントが貯まる
新生銀行を給与振込口座に指定すると、毎月25ポイントのTポイントが貯まります。TポイントはTSUTAYAやファミリーマートなどのTポイント加盟店で1ポイント1円で使用することができるので、給与振込口座に指定することで毎月25円、年間で300円をもらえることになります。
auじぶん銀行と比べるとポイント数は低いですが、auユーザに限定されていないので誰でももらえる点が魅力です。auじぶん銀行を給与振込口座に指定していると携帯電話を変えづらいというデメリットがありますが、新生銀行を給与振込口座に指定しておけば間違いありません。
携帯電話は2年ごとにMNPで通信会社を乗り換えるのがお得な方法ですので、2年ごとにMNPの特典を受けつつ乗り換えをしている賢い人は携帯キャリアに縛られず特典を受けられる新生銀行が良いでしょう。
新生銀行はどこで利用してもATM手数料が完全無料な点が魅力で、お財布代わりに銀行を利用したい人にはぴったりな銀行です。
厳密にはネット銀行ではないので、預金金利はメガバンク寄りで低いですが、入出金用の口座として利用して運用は預金金利の高い住信SBIネット銀行やソニー銀行で行うという活用法もありますので、Tポイントをためている人は新生銀行の口座を作って給与振込口座に指定するのも良いですね。
イオン銀行
- 振込があった月はWAONポイントが10ポイントたまる
イオン銀行は給与振込口座に設定をして給与が振り込まれると、給与が振り込まれた月は10WAONポイントをもらうことができます。WAONポイントは1ポイント1円でWAONに交換可能ですので、毎月10円、年間で120円をもらうことができます。
ただし、これはイオンカードセレクトというイオン銀行とWAONとイオンカードがセットになったクレジットカードを作った人限定の特典です。
金額は大きくありませんが、イオン銀行はイオンをよく利用する人には便利な銀行ですし、イオンカードセレクトを持っていると様々な特典があります。
イオン銀行をよく利用する人は給与振込口座にイオン銀行を設定してもよいですし、その際には必ずイオンカードセレクトを作っておきましょう。(もちろん年会費永年無料で費用負担なく作ることができます。)
セブン銀行
- 初回500ポイント、2回目以降は10ポイントのnanacoポイントがもらえる
セブン銀行は給与振込口座に設定をして給与が振り込まれると、初回500ポイント、2回目以降は10ポイントのnanacoポイントがたまります。
nanacoポイントは1ポイント1円で電子マネーのnanacoに交換できますので、初回の給与振込で500円、以降は毎月10円がもらえることになります。
金額は少ないですし、セブン銀行はネット銀行としての使い勝手がいまいちですので、給与振込口座にするメリットはあまりありません。変更が柔軟にできる会社にお勤めであれば初回500円だけをゲットするという使い方もありますが、会社の人に怪しい目で見られますので心が強い人限定の活用法といえます。
まとめ
各ネット銀行の給与振込口座に設定した場合の特典をまとめると以下の通りです。
銀行名 | ポイント | ランク特典 | その他 |
---|---|---|---|
住信SBIネット銀行 | – | ○ | – |
楽天銀行 | 振込ごとに1-3P | ○ | 振込手数料が毎月3回まで無料 |
auじぶん銀行 | 毎月50P | – | auユーザのみ |
新生銀行 | 毎月25P | – | – |
イオン銀行 | 毎月10P | – | – |
セブン銀行 | 毎月10P | – | 初回のみ500P |
ポイント数だけを見るとauじぶん銀行が有利ですが、auユーザのみの特典ですのでau以外の人、また携帯のキャリアを変えるかもしれない人でポイントが欲しい人は新生銀行が有利です。
また住信SBIネット銀行、楽天銀行はポイントの特典は劣りますが、自社のランク制度上の優遇がありますので、それによって振込手数料やATM利用手数料が無料になるなどの優遇を受けることができます。
住信SBIネット銀行、楽天銀行、auじぶん銀行、新生銀行の特典内容は人によって魅力に感じるものも異なると思いますので、これらの銀行のサービス内容を比較して後は好みで選んで良いかもしれませんね。
給与振込口座におすすめのネット銀行
このように多くのネット銀行が給与振込口座に指定することでメリットを用意していることがわかりますが、給与振込口座として1つ選べと言われるとおすすめは住信SBIネット銀行です。
給与振込口座に指定することでポイントをもらえるわけではありませんが、そもそものサービスレベルが高く、使い勝手が良いのでどんな人にもおすすめできるネット銀行です。
ネット銀行で「給与を受け取る」の定義
各社は給与振込口座に設定することで様々な特典を用意していますが、各銀行でメリットを受けるには給与振込口座として設定をして給与を実際に受け取る必要があります。
各銀行に給与の受取と認めてもらうには、勤務先の会社から「給与振込」扱いで振込をしてもらう必要があります。
銀行の振込には扱いという、どういう振込かを意味する情報(電文)を乗せて振込がされています。
ある程度の規模の会社であれば普通に給与振込で手続きがされていると思いますが、自分の勤務先が10人以下の場合などは確認しておくと良いですね。
通帳の明細や入出金明細上に「給与*振込人名」となっていれば給与振込扱いとなっていますので安心して大丈夫です。
給与振込口座が会社から指定されている場合
給与振込口座に設定するとメリットがあるネット銀行や給与振込口座におすすめのネット銀行を紹介してきました。
給与振込口座は自由に設定できる会社が多い一方で、営業的な理由(おつきあい)や会社の経費削減(振込手数料の削減)のために給与振込口座を特定の銀行口座に限定している会社もあります。
私の前の勤務先もそうでしたが、このような企業は少なからず存在しますので、そのような企業にお勤めの人は給与振込口座を指定しようにもできない状況にあると思います。
そういった人には本記事で紹介したネット銀行は使えませんが、給与振込口座に指定できなくてもネット銀行をメイン銀行として活用することはできます。
下の記事で紹介していますので、振込手数料やATM利用手数料、預金金利が有利なネット銀行を活用して少しでも得をするようにしましょう。
本記事以外にも当サイトではネット銀行選びに役立つ情報や活用方法を紹介していますので、ぜひトップページから気になるページをご覧ください。
当サイトのおすすめネット銀行
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振込手数料、ATM利用手数料はランクに応じてそれぞれ月に最大15回まで無料になります。
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