銀行の社会的役割と間接金融・信用創造の意味

公開日:2013年12月6日
最終更新日: 2014年11月3日 記事内に商品プロモーションを含む場合があります

おそらく当サイトに訪問していただいた方はネット銀行を探している方だと思います。

その本来の目的からは少し外れてしまいますが、銀行という会社が何をしているところかを理解しておくことで、銀行にどのような機能を求めるべきか、またはなぜネット銀行が良いのかという点を考えることにつながります。

そこで本記事では銀行とはどういう存在かという点について説明していきたいと思います。


まずはポイントだけ

  • 銀行の役割は、お金を持っている人から預かり、必要な人に貸し出す。またお金を送ったり料金の支払いをしている。

よくお金とは経済の血液と言われますが、銀行には経済の血液を正常に循環させるという役割があります。

具体的にはお金を持っている人から預り、今お金が必要な人に貸し出す、またお金を送る・決済するという機能を社会に提供してお金の流れを正常に保つというとても重要な役割を担っています。

とてもざっくりいうと銀行の役割はそのようなものです。


もう少し詳しく

銀行は間接金融の主役

  • 直接金融:企業が直接資金の出し手を募る
  • 間接金融:銀行が預金として集めたお金を企業に貸し出す

少し専門的な言葉を使うと銀行は経済において間接金融の主役であるといえます。

経済をとても簡単にみると、企業、個人、国や公共団体に分けることができます。

企業は商品を作りサービスを提供して、個人は商品やサービスを購入します。国はそれぞれが円滑に進むようにだったり、社会全体のためになる公共事業を行っています。

商品を作るにも買うにも、また公共事業をするにも、何をするにもお金がかかるわけですが、常に必要なお金を持っているわけではありません。そこでお金が足りないところにお金を余っているところから融通するというのが「金融」という考え方です。

金融とはお金を融通するというところからきています。

このお金の融通のやり方には「直接金融」と呼ばれるものと、「間接金融」と呼ばれるものの2つあります。

直接金融とは企業が直接資金の出し手を募る方式で、企業が発行する株や社債を通して企業に投資して資金を融通することになります。

一方で、間接金融とは預金によって資金が集まっている銀行が企業に貸し出す形で資金を融通することを言います。

どちらがよいということではありませんが、日本では間接金融が多くあり、占める割合は50%以上と他の先進国よりも高い割合になっています。

間接金融では銀行を介して資金が融通されるため、銀行は間接金融における中心的存在で、特に間接金融が主流の日本においては銀行がいかに重要な存在かがわかります。


もう一歩踏み込むと

もう少し銀行が提供している機能について説明します。

最初に銀行が提供している機能は「お金を持っている人から預り」、「今お金が必要な人に貸し出す」、「お金を送る・決済する」という3つであると述べました。

専門用語では「金融仲介」「信用創造」「決済」と言います。銀行がこの3つの機能を果たすことで経済社会が成立しており、成長の鍵も握っています。


金融仲介とは

まずは金融仲介についてです。

金融仲介とはお金を余っているところから足りないところへ融通することで、銀行がお金を預り、貸し出すことでこの機能を果たしています。

私たちの預金をもとに、銀行は企業に貸出をして企業活動に活用されています。逆にいうと預金が貸出のもとですので、銀行はまず預金を集める必要があり、預金をしてくれれば金利をつけるということで私たちに預金を促しているんですね。

私たちの預金の一部は銀行を通じて、資金が必要な企業に貸し出されて世の中のために使用されているのです。


信用創造とは

次に信用創造についてです。

信用創造とは、銀行を介して取引が行われることで、マネーサプライ(現金+預金の総額)というお金の供給量が増える現象のことを言います。

少しわかりづらいのですが、具体的に以下のような取引があった場合に信用創造が行われます。

■信用創造が行われる取引の例

取引1:
A社が銀行に1,000万円預金していて、うち銀行は500万円をB社に貸し出す。

取引1時点のマネーサプライ
A社:1,000万円の預金
銀行:500万円の現金
B社:500万円の現金
合計:2,000万円

取引2:
B社は500万円でC社への借り入れの返済を行って、C社がその返済された500万円をすべて銀行に預けた。

取引2時点のマネーサプライ
A社:1,000万円の預金
銀行:1,000万円の現金
C社:500万円の預金
合計:2,500万円

このように銀行を介することで借り入れ、貸し出しを行いマネーサプライが増加することを信用創造といいます。

これにより私たちの利用できるマネーが増えていきます。


決済とは

最後に決済機能についてです。

決済機能は文字通り、口座間の資金を移動させることおよび資金移動により取引を完了することを言います。振込や振替、送金などと呼ばれているサービスで私たちも当然のように利用しているものですね。

決済機能があることにより実際の現金の移動や受け渡しをする必要がなくなり、物理的に離れていても資金を移動することができ、私たちがお金にかける時間を大幅に短縮することができています。

銀行間の決済には紙の伝票をもって行われており、近年ではインターネットを利用したオンラインでの決済となっています。


まとめ

このように銀行は社会にとって必要不可欠なお金を流れを正常に保ち、今世の中にある資金効率的に利用できることができるような仕組みと役割を持っています。

銀行がなくなっては現在の経済は大混乱を巻き起こします。(だから銀行が潰れそうになると国が公的資金を注入するといった話になるんですね。)

このような機能であるということを踏まえたうえで銀行選びをしましょう。


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