銀行と証券会社どちらに預けるのがお得?預金とMRFの比較
銀行預金に預ける普通預金や定期預金に預けている方は多いと思います。一方で証券会社の口座に入金すると自動的にMRFという商品で運用がされます。
運用されるといっても非常に換金性が高く、銀行における普通預金と同じような存在ですので、商品性の違いを見ていきながらどちらに資金を置いておくのが得か?ということを考えていきたいと思います。
MRFとは?
まずMRFについて簡単に説明します。
先に触れた通りMRFとは証券会社の預り金を運用するための安全性、換金性がともに高い投資信託で、証券会社に口座開設をして入金をすると入金した分はMRFが自動で買われ運用されます。
また分配金という形で銀行預金の利子のようなものもつきます。
金利での比較
- 金利の面ではMRFの方が普通預金より有利
それではMRFと銀行預金の違いについて比較をしながら見ていきましょう。
比較は金利、入出金の便利さ、安全性の3点で見ていきます。
まずは金利面での比較です。
MRFの利回りは預金とは異なり運用成績により上下しますが、直近のある普通銀行預金が0.020%※1のところ、MRFの利回りは0.063%※2となっており、MRFは普通預金の約3倍の利回りになっています。
最新の情報は各銀行のWEBサイトで確認が必要ですが、おおむね同じような結果になります。
※1.2015/10/22時点の三菱UFJ銀行の普通銀行預金の金利
※2.2015/10/22時点のダイワMRFの直近7日間平均利回り
そのため金利の面ではMRFの方が普通預金より有利であるといえます。
ただし・・
イオン銀行とイオンカードセレクトを活用すると、預金金利が上乗せされMRFよりも高い金利になります。
2016年4月時点で0.12%となっていますので、MRFよりも倍以上有利になります。
気になる方はこちらをご覧ください。
入出金のしやすさでの比較
- 入出金に関しては普通預金で持っていた方が便利でお得
次に入出金の比較をしてみます。入出金では現金での入出金、他の自分名義の口座等との入出金、他人名義の口座等との入出金の便利さを見ていきます。
ポイント1.現金での出金
銀行の普通預金はご存知の通り、キャッシュカードがあればコンビニのATMなどでいつでも出金可能です。
証券会社でも一部のネット証券では証券口座から直接入手金できるキャッシュカードを発行しているところがありますが、多くの証券会社では直接入出金はできず、登録した自分名義の銀行口座を経由して入出金することになります。
ポイント2.自分の口座との入出金
自分の口座との入出金についてはどうでしょう。
銀行口座であれば基本は自由に入出金可能です。資金移動させたい口座が銀行口座であれば振込などの方法で資金移動することができます。
証券会社の口座への入金は自己名義の登録した銀行口座のみ入出金が可能です。
そのため例えばFX投資用のFX会社の口座や証券会社に登録している以外の銀行口座への入出金については、証券会社に登録している銀行口座を経由することで可能になります。
ポイント3.他人名義の口座との入出金
銀行口座は振込などで他人名義の口座と資金を移動させることができます。
証券会社の口座は登録された自己名義の銀行口座のみ入出金が可能ですので、他人名義の口座との入出金はできません。
総括
入出金に関しては普通預金で持っていた方が便利でお得ということがわかりました。
証券会社の口座は資金の性格上、セキュリティ面から入出金をかなり制限しているので当然と言えば当然の結果でもありますね。
安全性での比較
- 1,000万円以上保有している人は安全面でMRFの方が優れている
最後は安全性の比較です。安全性は元本保証がされているか?また万が一金融機関が破たんした時に預けていた資金が保護されるかという観点でチェックしています。
ポイント1.元本保証がされているか?
銀行預金は元本保証されている商品です。そのため元本が毀損するリスクはありません。
MRFは元本保証はありませんが実績としては過去一度も元本を割り込んだことがありません。これはリーマンショックやITバブル崩壊の時も含めての実績なのでかなり信頼度は高いといえます。
ポイント2.金融機関の破たん時の保証があるか?
国内に本店のある銀行であれば普通預金は預金保険制度(ペイオフ)の対象となるので、万が一銀行が破たんした場合でも1,000万円を上限として預金は保護されます。
一方のMRFを含めた証券会社が顧客から預かっている財産はすべて分別保管がされています。そのため万が一証券会社が破たんした場合でも預けていた資産は全額保護されます。
総括
安全性という意味では元本保証の面では銀行預金に若干分がありますが、万が一の時の保護される額が上限1,000万円の銀行預金に対して全額保護となるMRFは大きくメリットがあります。
そのため、1,000万円以上保有している方にとっては安全性の面ではMRFの方が優れていると考えられます。
預金とMRFのまとめ
預金とMRFの違いを見てきました。
預金とMRFを比較すると、金利はMRFの方が高く金融機関破たん時も全額保護されるのに対して、銀行預金は入出金においてメリットがあるということがわかりました。
そのため結論としては、生活資金などよく出入りのある資金については銀行預金で持っている必要があります。一方、生活資金を含めたよく入出金のある金額以外はMRFに移しておいた方が高い金利がついてお得だといえます。
特に1,000万円以上資産がある方は銀行ではなく証券口座へ入金してMRFとしておいた方がよいです。
ネット銀行と組み合わせて利用することで多くのネット証券の口座へリアルタイム送金が可能です。
手間も時間もかからず資金を移動できるようになり、証券口座の入出金のしづらさを解消してくれます。証券口座を持っていない方もこの機会にぜひネット証券の口座を持っておきましょう。
おすすめのネット証券は手数料や安くIPOや取扱商品が豊富なSBI証券です。ネット証券最大手ですので安心して取引できます。
ただし、上述したイオン銀行の預金を活用すれば、MRFよりも高い金利で安全に預金することができます。
証券口座を開設する手間もないので、高い金利を求める人はイオン銀行が一押しです。
イオン銀行で高い金利をもらうにはイオンカードセレクトを作る必要があるので、イオンカードセレクトを申し込んで高い金利を得ましょう。(イオンカードセレクトのページからイオン銀行へ同時申し込みができます。)
本記事以外にも当サイトではネット銀行選びに役立つ情報や活用方法を紹介していますので、ぜひトップページから気になるページをご覧ください。
当サイトのおすすめネット銀行
クレジットカード機能付きのキャッシュカード「イオンカードセレクト」を持っている人だけの特典で、普通預金金利が100倍になります。
ネット銀行の中でもダントツに金利が高く、金利が高い銀行に預けたい人はイオン銀行がおすすめです。
リンク先はカードの申込ページですが、同時申込ができるのでイオンカードセレクトを紹介しています。
振込手数料、ATM利用手数料はランクに応じてそれぞれ月に最大15回まで無料になります。
グループのSBI証券との連携サービスは株取引が便利になるだけでなく、普通預金金利がぐんとアップするメリットもあります。
高金利の銀行を選んでメガバンクの100倍の金利を得る
マイナス金利といわれる今だからこそ、少しでも金利を高くするために銀行選びが重要になります。金利の差はわずかでも10年20年と経った時に大きな預金の差をつけることができますよ。
今は一番金利が高い銀行に預けることで普通預金金利をメガバンクの100倍も高くすることができます。お得になる金額は毎年100万円を預け続けると、10年で5万円弱、20年で19万円以上になります。
銀行サービスを研究している当サイトでも、今一番お得な情報だと考えています。
特に今メガバンクを利用している人はぜひ一度見てみてください。